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第256話 ブルックナーの交響曲

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ブルックナーについて

クラシック音楽での「三大B」というと、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスだそうです。
そこにブルックナーを加えて「四大B」にしたいという方も多くいるようです。
Bから始まる作曲家が多いので、好みで入れ替わるということもあると思います。

ブルックナーの交響曲でいうと、タンタンタタタのブルックナーリズム、急に全体が止まるブルックナー休止、原始霧などと特徴があります。
交響曲全体1番~未完の9番、おまけの0番、00番で使われており、特徴付けるとともに、どれも同じようになってしまうということもあります。
どれも執拗に長く、聞き慣れないと眠ってしまうかもしれません。(吉田秀和氏は、眠ってしまって起きてもまだ同じような音楽だったと何かに書いていました)

周りの意見に左右されやすく、改訂版も多く存在します。どの譜を用いるかで、印象が変わることもあります。

ブルックナーをモノにするには、何度も聞き込むしかありません。
聞きやすいのは、第4番「ロマンティック」、第7番、第9番、第8番という順でしょうか。

第4番は長さがちょうど良く、ブルックナーの特徴もよくわかります。単調な面もあり、飽きやすいところもあるようです。
第9番は、未完で第3楽章で終わっています。第1楽章の終わりの部分が有名で、格好良いです。第3楽章で静かに終わります。
第4楽章が途中まであることから、再現を試みたりしたものもあるようですが、主流にはなっていません。あくまで学術的研究にとどまるようです。

第8番は、ベートーヴェンの交響曲第9番のパターンで始まります。合唱はありませんが、集大成ともいえる大曲です。CDにすると1枚に収まるものはあまり無いようです。

慣れてくると、第5番、第6番もいわゆる宇宙的な広がりがあり手放せません。

様々な名演、有名な指揮者が得意としています。
セルジュ・チェリビダッケ、ギュンター・ヴァントなどは伝説的。

全曲録音となると演奏する方も指揮する方も大変なのかもしれません。
長く建築物にさえ例えられる音楽で、叙情的に演奏する方には会わないのかもしれません。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの録音もありますが、タイプが合わないように感じます。
旧ソビエトの指揮者でもいくつか挑戦されていますが、こちらもあまり合わないようです。エフゲニー・ムラヴィンスキーの第9番は素晴らしいですが、第7番、第8番は録音状態も良くないと言うこともありますが、今ひとつ。ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーはレパートリーが広いことでも有名ですが、なんとかこなすので精一杯という所もあります。ただ迫力はあり、ごまかしは効いているようです。

日本勢は、まだこれからという所でしょうか。古くは、朝比奈隆の録音が多く発売されています。個性的にも思え好みが分かれるところです。おそろしく批判されている記事も見ましたが、宇野功芳氏のように絶賛されている方もいます。

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