しばらく聴いていませんでした。
数年ぶりかもしれません。チャイコフスキー/交響曲第4番。
最近交響曲が賑やかすぎると感じる心情だったのですが、しばらくぶりに聴いてみるとやはり良いものです。
チャイコフスキーの交響曲は、後期交響曲、いわゆる第4番、第5番、第6番「悲壮」が名曲とされるところです。
確かに、1番から3番までは、あまりパッとしないというか、長すぎるというかあか抜けない感じがあります。交響曲第4番からは、開眼という感じで、一気にレベルが上がる感じです。
音楽的には、1番から3番もよいフレーズはたくさんあります。交響曲第4番ファンファーレから始まる第1楽章から終楽章までの様々な楽曲。第2楽章のピッチカートなど急に振り切れた感じがあります。
交響曲第4番の名盤は、ムラヴィンスキーのものがあります。4,5、6番のセットでも販売されていますし、単曲でもあります。
最近の販売傾向を見ていますと、交響曲第5番、第6番は多くありますが、第4番は少ないようです。わかりやすくて良いと思うのですが。
以前もお勧めしましたが、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮のものは結構すごいです。ロシアの作曲家は、ソビエト連邦の指揮者がやはり良いのかもしれません。なんとなくですが、音楽の中に冬を感じるところがあります。それも猛烈な冬です。ナポレオンもナチスも適わない冬です。