楽しく悩めるのことの一つが、イヤフォンやヘッドフォン選びです。
大型電器店をには、値段も様々、耳の形に合わせるカスタムメイドまであります。
高価なものは、すばらしい音がするのかもしれません。しかし、携帯して使用することを考えると、コードを引っ張ったり絡んだり、水気にあったりと、つねに故障の危機にさらされています。
ケーブルやパッドの交換ができるものなら長く使うことができますが、実際1~2年程度が、イヤフォン・ヘッドフォンの寿命ではないでしょうか。
商品のサイクルも早く、目移りしてしまうのも事実です。
今回紹介する「SHURE」・「AKG」については、業務用で使われることも多く、家庭用でも高級な機種もあります。
ただ、今回は、安価で、日常使いしやすい機種についてレビューします。
■SHURE SRH240(シュアー SRH240)
SHUREのオーバーヘッドのエントリーモデルです。
密閉型。材質はプラスチック。まさにエントリーという機種です。
用途としては「モニターヘッドフォン」として、素直に、楽器や音楽を伝えてくれると思います。
あくまで、くせはなく、音楽のそのままを伝えます。強調される部分がないので、よい音源ならよりよく、そうでない場合はそれなりに聞こえます、この価格帯では、素直に音を聴けるモデルだと思います。
やはり、楽器演奏やパソコンで音楽を作るなどに向いているのではないでしょうか。エレクトーンの演奏時には、このモデルを多用しています。
クラシック音楽を聴くときには、ちょっと高音がうるさくなる感じはします。楽器演奏時には、この素直な音で十分楽しめます。
若干、パッドが硬く、窮屈な感じが続くので、長時間使用には厳しいです。
数年使っていると、ハウジング部分も(写真ではわかりにくいかもしれませんが)劣化しやすい材質のようです。
なお、ミニプラグと標準プラグの変換は、ネジ式になっています。プロ用のこだわりが感じられます。
熱がこもった演奏中にプラグが抜けると興ざめですから、評価ポイントです。なお、ケーブル自体は細いです。
■AKG K404(アーカゲー K404)(生産終了品 参考価格 3,970円)
雑誌等のオーディオ特集で絶賛されていたモデルです。いつの間にか生産終了になっていました。
はっきり言って見た目は、値段相応です。アルミの板の伸び縮み部分(ハウジング)が、髪の毛を挟みます。部品も細く頼りなく、ケーブルも、グレーで一昔前の雰囲気です。
なぜ、このようなヘッドフォンが、高評価なのか、やはり気になりしばらく思案しましたが、結局購入してしまいました。
「SHURE」がモニター的にこだわるなら、こちらの機種は、できる限り、モニター的にしながら、「低音」を程よく出すことにこだわったモデルと思います。
音の分離は悪いものの、会場で聴くと意外とこんな感じじゃ無いかという臨場感があります。ちらも癖はなく、どんな曲でもそれなりによく聴こえるという感じです。
密閉型で、音漏れの心配は少ないのですが、オンイヤータイプで、外で利用するには密閉度が低く、雑音が気になります。だからといって家庭用というわけでもなく、使いどころが難しい機種です。
しばらく使うとイヤーパッドの劣化が早く、ポロポロ落ちてきてしまいました。ただ、アマゾンで数百円で互換パッドを購入できました。
リケーブルもできるということですが試してはいません。こじ開けたり半田付が必要になるようです。ただ、元のケーブルも丈夫ですので、色を気にしなければそのままでも十分楽しめると思います。
欠点は、側圧が強く、耳が痛くなる点です。
■まとめ
VSと言いながら、ここは、互角としておきたいと思います。いずれも廉価の機種ですが、メーカーのこだわりが感じられて楽しいものです。次回は、両メーカーの他機種での対戦です。
「SHURE SRH240」がモニター的なので、楽器演奏時に利用していましたが、意外とこの「AKG K404」も楽器の音を素直に聴かせてくれるという点です。
脚色せず、できるだけ素直に、だけどよりよく聴かせたいという、メーカーの意思が感じられます。