■現行型のPM5005について【ホームページから引用】
“PM5000 シリーズ初、フルディスクリート・プリアンプ搭載。
エントリーながら上級機に迫る音楽再現性を実現。
PM5005はシリーズ初、プリアンプにフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用。さらに、圧倒的なハイスルーレートを誇るマランツオリジナルのディスクリート・アンプモジュールHDAM®SA2 + HDAM®SA3を実装し、ハイスピード化と超高域にまで至る優れたチャンネルセパレーションを実現。オーディオ信号を内部で劣化させることなく、忠実にパワーアンプに送り出します。また、フルディスクリート構成のパワーアンプには、新たにV /Iサーボ回路を搭載。効率の良い的確な増幅を行うことにより、ノイズを低減させるだけでなく、クラスを超えたスケール感を再現します。”
■マランツPM5000シリーズについて
オーディオ関係の公式な説明(上記のようなもの)はよくわかりません。数値に現れにくいものですし、マランツに限らずどこのホームページやカタログを見てもだいたい同じようなものです。
マランツPM5000シリーズについては、セパレートとしては、エントリーグレードのプリメインアンプになります。実売価格は、2万5千円を切る程度です。もちろんエントリーグレードですから、大音量で鳴らすには物足りないかもしれまん。ただ、住宅事情を考えると私の場合はこのクラスでも十分音がでます。時計で言うと9時の位置より上にすると苦情が出そうなほどです。ミニコンポよりも手軽に、端子の数も十分ありますから、いろんな音源を鳴らすことができます。
機能については、シンプル。増幅以外の目的はほぼありません。高音、低音の調節はできますが、クラシックだとあまり使わないと思います。
■エントリーモデルを出し続けること
同じような価格帯のものは、オンキョーやヤマハなども出していますが、もっとも安くて良いのがこのマランツだと思います。ただ、クラシック音楽に限ってかもしれません。非常にスッキリとした音を流し、雑味なく素直です。これは、マランツの上級モデルでも同様の傾向で、このアンプを使った後に、オンキョーのアンプを聴くと少し、モコモコっと聴こえます。ただそれは、中音域が豊かなためと思われ、聴く音楽の好みによるかと思います。雑誌を見れば、すぐに10万、20万、100万と高価なものが目に入ります。いずれ高いものを使ってみたいという欲はあります。ただ、いきなり高価なものは買えません。エントリーしてみないと、ラジカセとの違いもわからないかもしれません。
■デザインと使い勝手の良さ
セットで揃えたくなるのがこの、M型のデザインです。安いのですが安く見えにくいかと思います。左右対称というデザインが、オーディオにはあっているのかもしれません。
電源ケーブルは交換することもできます。音質には良くないのですが、他の機器のコンセントを受けることもできます。スピーカーケーブル用の端子も丈夫で、2系統あるのでケーブル交換が楽にでき、音質の違いを楽しめます。
■5000シリーズはあまり変わらない
現行は、PM5005です。最初に引用したように、「シリーズ初」とか「上級機に迫る」などとあると、すごい進化をしたようにも思われますが、5004や5003と聴き比べてもそんなに大きな変化はないように思います。アンプでいくらノイズを低減しても、電源のとり方などでかなり変わりますし、やはりこのクラスだとそこまでの変化は出ないのかと思います。
そうなると、型落ちで安く購入するという手もあります。いずれ、5006が発売されれば、その切替時期を狙ってみるのも良いかもしれません。実際5003と5004は、電気店で、同じ部品を作る工場が変わった程度という話を聞きました。もちろん5005は、「フルディスクリート・プリアンプ」という大仰なものが搭載されていますから、部品的には結構変わっていると思います。
■まとめ
このようなプリメインアンプは、時が経つほど深まるというものではありませんので、新品の購入をおすすめします。機構がシンプルですので長持ちはしますが、電気製品ですので。また、端子部分は結構きれいにしておかないと、音に影響が出る気がします。あくまで気がします。
あるクラス以上だと色々こだわりもあるのでわかりませんが、そんなに気張らず音楽を聴くのがこの機器の良いところです。