気まぐれで、Amazonで真空管アンプをみると、かなりの数が出ていて驚きました。
10万円以上するものもありますが、多くは5万円以下。5千円程度のものもあります。
Amazon真空管アンプ
よく見ていくと、それぞれ事情があってその価格になっているのですが、真空管アンプの需要が増えているとは思えないのにどうしてでしょう。
■セパレートオーディオと真空管アンプの検討
ミニコンポを卒業して、スピーカー、アンプ、プレイヤーとそれぞれ、購入するときに、一応、プリメインアンプとして「真空管」を検討しました。
間に合わせで購入した「鎌ベイアンプ」の音が意外と良くパワーもあったので、デジタルアンプの便利さは分かっていたのですが、今時「真空管」という言葉に惹かれたのです。
10年以上前の事ですが、当時の「真空管」オーディオは、かなりマニアな製品になっていて、完成品は、高価な物か、キットや部品を全て買いそろえて自分で作るかというものでした。
どのようなものか調べるために図書館で、自分で組み立てる本を借りてきましたが、配線やら穴開けやらとても大変そうです。
部品は、秋葉原に行けば、真空管、ケース、ケーブルともに揃いそうで、一つずつはそんなに高いものではありません。
基板タイプのものは何となく分かりそうですが、一から線で配線していくものもあり、「これは無理だ」と思ったわけです。
結局あきらめて、通常のアンプにしたのですが、気に掛かっていました。
■部品は安い「真空管」プリメインアンプ
真空管といっても増幅するだけのものですから、中身はシンプルです。
以前は様々な家電に利用されていましたが、トランジスタなどに集約、デジタル化され姿を消していきます。
良い物やメーカー品は、コピー品が作られ現在でも流通しています。中国やロシアのものになりますが、よほど珍しい管で無ければ、数はあり、手に入れやすいようです。
「真空管アンプ」について、2020年現在で見てみると、しっかりしたメーカー(オーディオブランド)で発売しているものはやはり高価です。
ただ、Amazonでは中国製のものが様々発売されていて安価になっています。
中には、真空管が飾りで光るだけというのもありますので注意が必要です。さすが中国。
説明や評価などをみて購入する必要はあります。完成品でも配線図が付いてくるものなどもあり、メンテナンスも考えると自分でできるようではないと買えないのかもしれません。
また、ものについては、見た目はちゃんとしているようで、音量調整が大雑把だったり、雑音が入ったりするものもあるようです。
■安くても良い物ができる真空管アンプ
真空管自体、日本では、古くて珍しいだけで、中国やロシアでは珍しくもなんとも無いという事を意識すれば、業者としては作りやすく利幅も大きいのかもしれません。
もともと安くて、わかりやすいから自分でも作れるというものです。
玉石混淆となるので、完成品を購入する場合はやはり、「実績のある」メーカーのものを「実績のある」ショップから購入するという事になってしまいます。
■真空管アンプを以前試聴したときには
増幅するという目的の機械ですから、あまり癖があっても聞きにくいものです。
通常のアンプと大きく変わるものではありません。優しい音や柔らかい音というのは多分気のせいです。見た目に赤い光が優しく感じます。
注意点は、温度です。触るとやけどするので、注意が必要です。狭い部屋など冬場向きの機器です。
それにしても3万円程度から真空管プリメインアンプの完成品が売っているのをみると怖いながらもボタンを押してしまいそうです。
今回は「知ってた?今さら聞けない「真空管」アンプの現況」についてご紹介しました。