メモリー型のウォークマンが発売されたとき、衝撃を受けたのがこの曲です。
その時は、エフゲニー・ムラヴィンスキーの指揮のスクリベンダムのCDでした。このCDは録音が良くお勧めです。(HMV紹介ページ)
チャイコフスキーの楽曲は、メロディーラインがわかりやすく、親しみやすい。その分深みには…と言われることも多いのですが、フランチェスカ・ダ・リミニを聴いたときは、すごい衝撃をうけました。
メモリー型ウォークマンも数世代が経ち、現在のものは、かなり容量も大きく、ハイレゾ対応。また、ワイヤレスイヤフォンも性能が良くなっています。
■レコードは、スヴェトラーノフ
今回のレコードは、エフゲニー・スヴェトラーノフ式、ソビエト国立教協楽団 「フランチェスカ・ダ・リミニ」です。
指揮者スヴェトラーノフは、迫力のある演奏で知られています。レパートリーが広く、ソヴィエトの作曲家、ロシアの作曲家等ほとんどを網羅しているのではないでしょうか。
ソビエト連邦の演奏は、なかなか出てこなかった中で、録音も多く、個性的なスヴェトラーノフのファンは多いです。
「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、物語もある、管弦楽曲ですが、とにかくこの20数分はドラマティックです。
この演奏は、テンポはほどほど。レコードの音量の上限もありますが、実演奏ではかなりの音量だったことがわかります。
少し気恥ずかしいような位、最後は大げさに終わります。このような曲を演奏するのは、やはり規模の大きな演奏に長けている、スヴェトラーノフではないでしょうか。
このレコードは、(株)新世界レコード社が輸入したものです。
メロディアの名盤は多くありますが、こういった輸入業者があって、私たちの耳に届くものです。現在では、簡単に、世界中をデータがめぐるので、こういう商売は成り立ちませんが。
ちなみに、このLPのカップリング??は、幻想序曲「ハムレット」です。こちらも演奏機会は少ない曲ですが、良い作品です。