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ガチなソ連!エフゲニー・スヴェトラーノフ

交響曲
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エフゲニー・スヴェトラーノフ Evgeny Svetlanov (1928.9.6-2002.5.3/ロシア)

「超一流」「大人気」というわけではないのですが、強烈な印象を残した指揮者。

チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」第3楽章など、腕を組んで、オーケストラに演奏させている様子は、独裁者が軍隊の行進を見ているようとも言われます。指揮をしなくてもこのくらいは演奏できるという現れなのだそうです。

エレクトーンで、アフタータッチ奏法というものがあり、鍵盤をタッチした後、力を入れていき音を大きくするというものがあります。鍵盤楽器や打楽器だとできない奏法です。

スヴェトラーノフの曲の締め方は、グァーっとだんだん音が大きくなっていって終わるというものが多く、迫力が増すというか、時に失笑することもあります。

ソ連、ロシア系では、こういった強奏を得意とする方は多く、ロジェストヴェンスキー、若い頃のテミルカーノフなど、合わせると言うより、驚かせるような演奏をするかたもいます。そういった中での代表格がスヴェトラーノフ。

レスピーギの「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭」などは、大暴れの祭りです。

レパートリーが広く、ロシア系の作曲家の多くを取り上げていて、他の作曲家もまんべんなく取り上げています。どのような曲でもちゃんとスヴェトラーノフの演奏になってしまう。強烈です。

指揮台に赤い扇風機を付けていたのも有名で、静かな曲で、どうするのか。観客が固唾を飲んで見守ったというエピソードもあります。

そっと、電源を切ったそうですが。

いくつも名演があります。CDのリリースもロシア系の指揮者では多い方ですので、手に入りやすいと思います。

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