■音楽メディアは未だ「CD」
レコード芸術2019年12月号を読んでいまして、やはりメディアとしての「CD」は強いと感じました。
ハイレゾや配信、SACD、LPなどもありますが、「発売」されて聴いてもらうのに一番手軽なのは「CD」なのかと。
音楽は無くならないにしても、聴く人(購入する人)が減ると縮小し、聴く機会を失ってしまいます。
CDに変わるものが爆発的に普及していれば問題ないのですが、今のところ多様化しているだけのようです。
■複雑なPCオーディオ
私の場合は、音源をNAS(ネットワークのハードディスク)に入れて、パソコンをDACを経由してアンプにつないでいます。
確かに便利ですし、音も良く楽しめています。こういうものは人それぞれで、本やネットなどで調べてシステム化していますが、他人には説明しにくい部分もあります。
こういった装置は音楽を聴く人のすそ野はひろがりません。好きな人(マニア)はとことん配線や装置も作り上げていきますが、一般的にどうかというところです。
■アップデートに困る
先日、iOSのアップデートがあって、車にiPhoneを持ち込んだところ、「PIN」を入力してください。という表示が出て消えません。
思われる数値を入れても、電源を入れ直しても表示が出ます。
ネットで調べたところ、車のナビのオプションで「機器を更新」すると直るとのこと。さっそく試したところ、表示はされなくなりました。
フォルクスワーゲンの「Discover Pro」独自の症状の用ですが、機器とソフト、組み合わせの問題で不具合が起きる可能性はどこにでもありあます。
パソコンなどコンピュータを使っているものは、ネットワークの接続でアップデートが頻繁に行われます。アップデート後使えなくなるというものも多く、セキュリティーの問題はあるにせよ利用者としては困ることになります。
車にスマートフォンを持ち込んで音楽を聴くというケースも増えていますが、一発でBluetooth接続ができたことはありません。iPhoneの場合はまだ良いのですが、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)だと、コードを入れても同期しなかったり、音が出てこなかったり。ナビやDAPの相性もありますが、早く出発したいもので設定の暇もありません。
■まとめ
音楽も様々な機器、音質で選べるようになっていますが、手間がかかるのはどうでしょうか。
ハイレゾ音源の購入の場合(e-onkyo)でアルバムを購入すると、購入手続き後、ダウンロード。パソコンで聴くだけならそれで良いのですが、車やDAPで聴く場合はパソコンからさらにダウンロードをしないといけません。
やはり、持ち運べるメディアは便利で、再生機器の多さや安さから、まだまだ「CD」なのだと感じているところです。
ところで、STEREO誌では、カセットテープにこのところ力が入っています。再生機器は減ってきていますが、操作や録音のしやすさは、年配の方になじみやすく多くの場面で使われているようです。目で見てわかりやすく理解しやすい方が人間にあっているのでしょうか。
機器が複雑すぎて、良い音楽が聴けないというのはもったいないことです。
好きなジャンルも細分化していて、機器の問題だけでは無いのかもしれませんが、マニアで無い方がわかりやすく幅広く音楽を聴けるようにしていければ、仲間も増え、会話も弾むように思います。