通常のCDプレーヤーでも再生ができる、高音質CDとして、「MQA-CD」が登場しました。
ユニバーサルミュージックが2018年6月20日に「ハイレゾCD」として発売します。
■これまでも「高音質」CDといわれるものはありましたが
これまでも、ポリカーボネート(CDの素材)の透明度を高くした「SHM-CD」、反射膜(銀色の部分)にプラチナを利用したものなど、
素材に工夫を凝らして、レーザーの読み取りを良くすることで、高音質化を狙ったものがありました。究極的には、数十万円もする「ガラスCD」というのもありました。
これは、見方を変えると、CD販売が落ち込む中、これまで販売してきた(音源はもとからある)、CDをさらに売るために、高音質化をうたって売り上げをテコ入れしようとしたものでもあります。
「高音質」という同様のものが数種類ありますが「Blu-spec CD」など各社、競うように販売していました。
「SHM-CD」も発売当初は、雑誌等で「ヴェールが剥がれたようだ」「音の粒がはっきりしてくる」などの評価もありました。
通常のものとの比較用のCD(サンプルで1000円程、今回のMQACDでも同様に発売されます)も発売されましたが、何度聴いてもそこまでの違いは、私自身、わかりませんでした。
CDの規格ですから、ハイレゾやアナログと比べて、音を大きくすればうるさく感じますし、付帯する余韻のようなものもあるわけでもありません。
レーザーの読み取りのエラーが少なくなるといっても通常聴いているCDも傷だらけという訳ではないですし。
結局は、音の良さといっても、基本は、演奏の良さ、機器の違いでだいぶ違ってきます。特に機器については、同じ音源でもかなり味付けが異なります。
■コレクションは「モノ」があってほしい。
やはり、お金を出して買ったものは、モノ(実在するモノ=手で触れられるもの)であって欲しいと思います。
音楽、ゲーム、書籍など、やはり配信であるより、パッケージがあって欲しいと思います。
このところアナログ盤(レコード、LP)が復活しているのも、物として大きく見栄えがし、「持っている」という感覚を得られるというのが大きいかと思います。
「e-onkyo music」や「mora」などでハイレゾ音源を購入していますが、やはり、モノがないというのはちょっと面白くないものです。
購入する行為としても、できれば、タワーレコードやディスクユニオンなどの実店舗でいろいろ実物を見ながら、迷いたい、選びたいというのも願望としてあります。
■MQA規格について
ユニバーサルミュージックから「ハイレゾCD」が発売されることで、「MQA」とはなんだろう?と思いました。
2018年7月号の雑誌「特選街」で「ハイレゾCD」の発売記事を読みました。MQA自体はフォーマットの一種です。ただ、それまで「FLAC」「DSF」ほどなじみはありませんでした。
レコード芸術(2018年7月号」にも同様の記事がありました。
それらによると
「ハイレゾ音源を折りたたむ技術によってデータ量を大幅に圧縮。その結果通常CDへの収録が可能になった」(前出レコード芸術)
とのことです。
圧縮やカット(周波数)をしないことで高音質が売りのハイレゾ音源を「折りたたむ」というのが腑に落ちないところですが、「FLAC 192/24」の3分の1程度の容量に抑えられるようです。
通常の機器では普通のCDとして、パソコンなどにリッピングしたり、対応機器で聴くとハイレゾとして聴けるとのことです。
ただ、「ハイレゾCD」1枚物で3,000円。しかも既出のもの。改めて買いなおすほどではないと思いますが。新規録音が発売されれば、パッケージメディアとしての魅力も増すのではないでしょうか。
■MQA対応機器
対応の専用機はまだ少ないとの事ですが、ソニーのウォークマンやパイオニアのDAPなどは既にMQA規格に対応しています。
私は、パイオニアのDAP(デジタルオーディオプレーヤ)XDP-30Rを愛用していますが、昨年の9月にソフトウェアのアップデートで対応になっていました(ちなみにこのアップデートで、レジューム機能が追加されました)。
発売されるCDは、下記のリンクなどをご参照ください。「CDの最終進化形」との事、広がりを期待しています。
■ハイレゾCD関連情報リンク
【パイオニアXDP-30Rのアップデート】https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1080353.html
【ユニバーサルミュージック、ハイレゾCDのページ】https://www.universal-music.co.jp/international/mqa-uhqcd/
※ブログ開設1周年のご挨拶
昨年の6月から開始したこのブログ、無事に1年が過ぎました。
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