雑誌の特集を読むと、ワイヤレスのイヤフォンが全盛のようです。
電池の持ち、価格、機器のコンパクト化、音質向上、ペアリングのしやすさ、などこれまでのワイヤレスの課題が、ひとつずつ解決された結果だと思います。
ワイヤレスでも左右が完全に分かれているものと、コードで左右をつなげているものがありますが、完全に分かれているものは、落としたり無くしたりしないのでしょうか?
■あらためて、パイオニア SE-CH5BLの評価
私自身は、コードの付いているイヤフォンを利用しています。ワイヤレスの音質はそこまで悪くはないと思いますが、無くしそうなのと電池の消耗あたりの課題があるためです。
コードがあるのなら、「ハイレゾ」対応のものが使えるというのもメリットではないでしょうか。
しばらく、パイオニア SE-CH5BLを使用してきて、多機種との比較もしてきました。ここで改めて、評価をしていきたいと思います。
一言で、パイオニア SE-CH5BLは、「ハイレゾ、バランス接続対応で安価なイヤフォン」と位置づけられますが、実際に使ってみるとどうでしょう。
■メーカーホームページから特徴
SOUND:
DESIGN:
FIT:
OTHER FEATURE:
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・大口径9.7mmドライバーについては、音のとおりの良さでのメリットが大きいと思います。ただ、耳の穴が小さい人には少し大きいかもしれません。また、別に購入するとしてイヤーチップの種類が少なめです。
・ハイレゾ対応は評価したいところですが、外部遮音性は低く、外で聞くと細かい音が聞き取りにくくなることもあります。
・2.5mmバランス接続は、この機種のもっとも特徴的なところです。しっかり左右が分離しステレオ感が増します。2.5mmの端子は、微妙に細いものも多いのですが、この機種の端子は、同じパイオニアの「XDR-30R」にはちょうどよく、変に抜けることもありません。
・シリコンチップは、ウレタンのものに変えて使用しています。耳から抜けにくいものの若干きついです。
・キャリングポーチは、特に必要ないと思いますが、100円ショップで購入した、小さめのケースに入れています。
ちなみに公式スペックは下記のとおり
SPEC
- 型番
- SE-CH5BL
- 型式
- 密閉型ダイナミック
- 再生周波数帯域
- 8 Hz ~ 45 000 Hz
- インピーダンス
- 26 Ω
- 最大入力
(JEITA) - 100 mW
- 出力音圧レベル
- 108 dB
- ユニット口径
- φ9.7 mm
- 接続コード
- 1.2 m
- プラグ
- φ2.5 mm4極ステレオミニプラグ (金メッキ・バランス)
- 質量(コード含まず)
- 7 g
- 付属品
- イヤホンチップ(シリコン)S/M/L
キャリングポーチ - COLOR
- BLACK(-K)
■スペックに現れない部分も含めての評価
これまで聞いていた、さまざまな音源を再度すべて聞いてみたくなる。といっても良いくらい、新鮮な音がします。
細部まで再現され、無理がない音圧です。元気にキラキラした音です。
付属のシリコンイヤーピースだと、ほとんど外部の音をさえぎることができません。本体からも入ってくるのだと思われますが、大口径のため、耳の手前側にユニットがあることも関係ありそうです。
ただ、音漏れはなさそうです。
交響曲など音の多いものを聴いても、しっかり分離されているので新鮮に聞こえます。人によっては疲れるかもしれません。
ちなみに、リケーブルはできません。上位機種を購入する必要があります。また、見た目は高そうには見えません。
日本企業らしく、基本に忠実な設計なのだと思います。変に低音強調などはありませんから、どの音源向きというものもなさそうです。