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たったこれだけ!乏しいホンダ撤退の理由とは

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F1からホンダが2021年限りで撤退することは、とても残念な気持ちでいました。
どう表現して良いかわかりませんが、auto sport 10/30号に様々記載されており、同意するところです。

所有する車について、F1の大好きな私は、「次はホンダかなあ」と思うと、あっさり撤退してしまいます。縁がないんですね。

■F1は面白いが、つまらない。

もう一方の見方とすれば、F1グランプリ自体が、よほど好きな人で無い限り楽しめないものになっているということもあります。
先日のポルトガルGPで、ルイス・ハミルトンが新記録となる92勝目をあげました。途中、眠くて退屈で耐えられませんでした。こんなレースばかり見ていると、果たしてこのスポーツは面白いのかと疑問を持ってしまいます。
これまでも、伝説的なレースの前後は退屈なものであり、例えば、1992年のモナコなどは、開幕から、マンセルが圧倒的に5連勝、モナコGPもレース終盤に、マンセルのタイヤのパンク警告によって引き起こされた数周でした。
昨年のブラジルGPも面白いレースで、フェラーリ同士が接触などの波乱もありました。昨年は、中盤までフェラーリが良かったのですが、途中から失速。メルセデスが圧勝する退屈な展開になっていきました。

2013年の終盤、ベッテルが9連勝したときもそうですが、一人が勝ちすぎてしまうと、しかも淡々と進んでしまうと、レースというのは、ただ走っているだけでつまらないものです。
F1好きで、ずっと見ている方であれば、トップ以外の争いや戦略もおもしろいものです。
ただ、現在は20台で10位までポイント獲得ができる、完走が普通となっており、緊張感は薄くなっています。

■強いチームと潮目の変化

これまでもグランプリを席巻したチームはありましたが、ほどよく、失速しています。それぞれきっかけは違いますが。

①1992マクラーレン・ホンダ

ウィリアムズ・ルノーのリアクティブサスペンションとエアロダイナミクスに優れたマシンに、大きく離されてしまいました。
当時のF1中継は、ホンダは神のような扱いでしたので、マクラーレンのシャシーの後進性ばかり取り上げられました。
後から思えば、大きく重く、燃費にも問題があったホンダエンジン。冷却も考えれば、マシンは大柄にならざるを得ません。限られたサーキットではパワーを発揮できたかもしれませんが、高速サーキットが減って、エンジンで勝負するのは時代遅れになっていました。
後に、実物のホンダV12を見る機会がありました。これは、大きすぎ、負けたのも当たり前というほどです。同時期にホンダはV10もティレルに導入していましたが、やはりこちらも大きくて重いものでした。
1991年、大きくて重いと言えば、ポルシェV12がありました。こちらはパワーも無くあっさり撤退していますが、大きさではさほどホンダV12と変わらなかったのではないでしょうか。

②1994ウィリアムズ・ルノー

アクティブサスペンションなどのハイテクが禁止され、マシンのバランスが悪化しました。それでもアイルトン・セナがポールポジションを取り続けたため、そこまでマシンが悪いとは思われませんでした。
また、ベネトンが給油とピットインを戦略的に用いたのとは別に、ウィリアムズは、うまく使えませんでした。
ベネトンも勝つためにギリギリの事をやっていたようで、FIAの介入があって、1点差でのチャンピオン争いとなりましたが、セナが生きていてもかなり苦労したのではないでしょうか。

③1996ベネトン・ルノー

ミハエル・シューマッハがフェラーリに移籍したこと、後任のドライバー(アレジ/ベルガー)が、オーバーステア気味のマシンを乗りこなせなかったことで、未勝利に終わります。
96年、97年とジャン・アレジは安定したポイントを挙げますが、優勝はできませんでした。

④1998年ウィリアムズ・メカクローム

ワークスのルノーエンジンの撤退もありますが、デザイナーのアドリアン・ニューウェイがマクラーレンに移籍してしまったことも大きく、失速しました。
以降、ウィリアムズはチャンピオンを獲得していません。

⑤2005フェラーリ

独占的に利用していた、ブリヂストンタイヤ。ミシュランタイヤが急速に発展すると、中団に埋もれてしまいました。
もともと、マクラーレンがブリヂストンタイヤを使いチャンピオンを獲得しましたが、ミシュラン参戦で状況が変わったわけです。
2006年には、ルノーのアロンソとチャンピオン争いをするまでに復活します。

⑥2014レッドブル・ルノー

ハイブリッドの新パワーユニットは、メルセデスの圧勝でした。その流れは今でも続いています。
ベッテルの不思議なところは、チームメイトにあっさり負けるという部分です。ミスが多いのかもしれませんし、ムラがあるのかもしれません。
リカルドやルクレールに、ポイントや内容で負けて、負け始めるとだめなことが多いように思います。

⑦メルセデス

何のきっかけで流れが変わるのでしょうか。ハミルトンの引退まで待つのか、レギュレーションの変更が必要なのか。
強い時期が長すぎる気がします。レース数が増え、完走が増え、ドライバーの選手寿命も延びたことはあります。
もし、F1が危険なままならば、数回チャンピオンになったらあっさり引退して悠々と過ごすことになったのかもしれませんが。

しかし、これまでも強いチームは、永遠に続くと思われましたが、何らかのきっかけで入れ替わりが起きています。

ホンダの撤退が残念でならないのは、面白くできる存在になる可能性があった(日本人ドライバーのバックアップ含め)のに、よく分からない理由で撤退してしまうことです。
参加していなければ、次の時代を担うこともできないことです。

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