現在(2020年1月)、CS放送のAXNチャンネルで再放送されている「ナイトライダー」(月曜日~土曜日、午後6時~)。
ドリームカー「ナイト2000」とともに敢然と悪に立ち向かう、マイケル・ナイトの物語です。
「K.I.T.T(キット)」は、GMのポンティアック・トランザムがベースです。トランザムは、いわゆる「スーパーカー」では無く、アメリカなのでサイズは大きく見た目も迫力はあるものの、普通のクーペです。ただ、この型はシンプルなデザインで、古くならず格好良く思えます。
ドラマを見ていると、懐かしい思いもあり、ぜひ、K.I.T.Tを手に入れてみたくなります。
ただ、ドラマの世界です。しゃべる車は普通になりつつありますが、現在でも実現されていない機能がほとんどです。実車のレプリカは販売されていますが、非常に高価です。YouTubeで動画を見ましたが維持するのが大変そうです。
ナイトライダーは、80年代半ばで30年以上前のドラマですが、今でもちゃんとプラモデルは発売されています。
今回から、制作過程を何回かに分けて記載していきます。
■アオシマ 1/24 ナイトライダー シーズン1 K.I.T.T
放送当時、小学生でしたから、ナイトライダー関係のプラモデルがあったら買っていたはずですが、当時はありませんでした。だいぶ後に、アメリカで1/25サイズのものが発売され輸入されていたようですが、造形はあまり良くなかったようです。
アオシマのものでも限定で「スキャナー」(前方の左右に動く赤いライト)も同梱されているものもあったようですが、現在は発売されていないようです。アマゾンで見るとプレミア価格になっているので注意です。
レーシングカーと異なり、外装は黒一色、内装もシンプルです。コックピットの計器類やボタンが細かくて複雑なのが特徴です。作動のギミックは、ライトくらい。エキゾーストとホイールがメッキパーツになっています。
■パーツはシンプル
箱に、ぎっちりパーツが入っていますが、それぞれはパーツが大きくシンプルです。ハイテクマシンといっても電装と配線まで作るわけではないので、部品は少ないのかもしれません。そういえば、しばらく箱車を作った覚えがあまりありません。
箱形の車は、ランチアストラトス、フェラーリF40を30年位前に作って以来かもしれません。
F1、戦闘機、戦艦、戦車など最近作成してきましたが、それぞれ、作るコツのようなものがあります。おおざっぱですが、戦争モデルは、戦場で目立たないように「つやを消す」、カーモデルは美しく見せるために「つやを出す」などです。
箱型のクルマの場合、ガラスが入り、つやの無い内装やシートなどもあります。どのように質感を分けていくのか、確認しながら作りたいと思います。
■パーツの洗浄から
車のモデルは特に、繊細な塗装や細かい部分も多いため、作成前のパーツの洗浄は丁寧に行います。離型剤がどの程度残っているかわかりませんが、洗浄は重要です。
細いパーツもありますので、折ったりしないように気を付けないといけません。クリアパーツは傷が怖いので拭き取る程度で洗浄しません。
金型から外すためのシリコンであったり、油であったりきれいに落として「良く水分をとります」
水滴が残っていると跡が残ります。また、良く乾燥させることも大切です。
外装は黒、内装はタンでの成型となっています。
つやが必要な場合は、傷を無くして塗装面をきれいにするために、サーフェイサーと水とぎで下地を作っていきますが、つや無しの内装はそのまま着色していきます。
なお、使用する色は下の写真の通り。スモークグレーというのはあまり使ったことが無い色ですが、ルーフやリアランプの雰囲気を出すのに使います。
【②へつづく】