パイオニア/ONKYOの音楽ファイル転送ソフトX-DAP Link(クロス・ダップ・リンク)について、第54話で、非常に使いにくいことを記載しました。
現在のバージョンは、1.3。肝心なところはアップデートされず、作成した方が実際に使っているのか疑問に思うほどです。
■不便さの根源
次の写真を見て頂いて、「X-DAP Link読み込み中 0000/5334」(0000は読み込み中の数字)に注目してください。起動するたびにすべての音楽ファイルをそのつど読み込むのです。5334曲だと約20分程度かかります。
もし、いったんソフトを終了して再度起動すると、また読み込みから始まるのです。
今の時代、ここまで不便なソフトはないでしょう。使い始めるたびに20分待たされる。常時起動しているということもないと思いますし。
■これさえなければ管理はしやすいか。
読み込みの問題は致命的です。ただ、SDカードと本体や、どのカードにどの曲が入っているかの管理はしやすく感じます。転送済みのものには、転送先と同じ色の印がつきますし、一部転送、全部転送もわかりやすいです。
ただ、何度か使ってみると転送エラーが起きるようです。転送されているかどうか、再度確認が必要になります。
■オプション(設定)でなんとかならないのか
たいてい、読み込みの仕方は、その都度読み込むか、任意に読み込むかなど設定で変えられるものですが、このソフトはそれができないようです。
管理と転送の専用ソフトですから、複雑ではないのですが、これではやはり使いにくいです。
ちなみに、便利なソニーの「Media Go」から転送しますと、すべてMP3に変換されてしまいますので、注意が必要です。
■DAPとソフトは何とかセットで考えてほしい
結局、フォルダが整理されていればフォルダからファイルを直接転送する方が早くて管理もしやすく確実なのですが、ファイルとフォルダが整理されていないと手に負えないものです。CDからの取込の場合、取込時にしっかりファイル名やフォルダを決めておくことが重要になってきます。
パイオニア、オンキョーとも性能の良い安価なDAPはできているのですから、なんとかソフト開発を頑張ってほしいところです。