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第108話 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 に聴き入る

協奏曲
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それまでも何度も聴いていました。
良い演奏だと思ってはいましたが、ここまで聴き入るとは。
それは突然。12月23日の夜のことでした。
レコード芸術の1月号を読みながら、大賞を取った指揮者のテオドール・クルレンツィスの名前がなかなか覚えられないと思いつつ、音楽を掛けました。

それが、今回紹介するピアノ/ユジャ・ワン、指揮/クラウディオ・アバド ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番です。

■CDの概要
私は、NASに保管した音源で聴いていますが、元のCDの情報はこちらです。

【国内版】
発売:2011年3月2日
No.UCCG1527

■クラウディオ・アバド指揮の柔らかい伴奏
クラウディオアバド指揮、マーラー・チェンバー・オーケストラの演奏で、情感溢れる音楽が、柔らかく迫ってきます。
木管楽器が強いのか、全体のバランスの問題なのか、ピアノの音が立っているだけにとても良い心地です。
アバドの指揮は交響曲では少し物足りないとされることが多いのですが、こと協奏曲については、主張しすぎず良いバランスです。

■ユジャ・ワン
現在も素晴らしいピアニストの一人ですが、おそらく、発売された当初は、ユジャ・ワンが絶賛されすぎていて、聴いてはみたもののそこまで素直に聴けなかったのではと思います。
数年経って聴き直してみると、一つひとつの音がしっかりと表現されていて、テクニックもすごいのだとは思いますが、聴き入ってしまう。感動してしまうものになっています。リヒテルのものとはかなり違うアプローチで、粒の細やかさが心地よい演奏です。

■パガニーニの主題による狂詩曲
このCDはお得だと思います。ピアノ協奏曲第2番の他に、パガニーニの主題による狂詩曲も録音されており、人によってはこちらがメインと考える方もいるでしょう。CDを得かどうかで考えるのもどうかと思いますが、こういう組み合わせは、聴く音楽の幅を広げてくれます。

■まとめ
CDの購入は、この数年控えていました。ハイレゾ配信にシフトしていくのかとも思っていましたが、古い音源の焼き直しや新しいものは限られたものになっていました。データを買うというのがなかなか馴染まないのはそれまでの習慣によるものだとはおもいますが、CD、配信、LPなど良いところはそれぞれありますので、どれかに決めるということはできません。また、実物のあるもののほうがコレクションの対象になります。

久しぶりに聴いた音楽が、このように感動を与えてくれるなら、配信やCDなどにこだわらず、これからも様々な音楽を聴いたほうが良いのだなあと実感したわけです。
ちなみに、クルレンツィスの名前は、見ないとパッとは出てきません。記憶力の低下でしょうか。

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