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第100回 クラシック音楽ファイルの管理、たった3つの秘訣

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CDの管理
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パソコンからCDをハードディスクにリッピングして取っておくようになりました。数が増えてくるとしっかり整理されていないと困ったことになってしまいます。

■NAS(ネットワークHDD)を利用する ・大容量で安価な記録媒体=ハードディスク 音楽ファイルを管理する際、その数が増えてくると「入れ物」の大きさが重要になってきます。

CDの管理

データは、LPやCDの様にジャケットを目で見て楽しむ、選ぶ、かける。という実体が無ありません。
最初は、パソコンの本体など(初期のCドライブmusicフォルダ)に保存している方多いかと思います。

しかし、曲が増えて大容量になる。また、高音質化により、曲あたりの容量が増えてきている(現在は圧縮はほとんどしない)なら、ハードディスクを別なものにする方が管理はしやすいです。

そこで、ネットワークHDD(ハードディスク)

NASを利用すると、そのデータを様々なハード(スマードフォン、PC、PS4など)で利用することもできます。
ハードディスクは、容量あたりの単価が安いことが特徴です。SSDもどんどん価格は下がってきていますが容量という点ではおよびません。

データは、バックアップを取っておけば、突然壊れたときにも慌てなくてすみます。
バックアップも複雑なことを(時間で設定、指定したフォルダのなど)せず、同じものを他のハードディスクに取っておくというのが一番簡単です。

※バックアップはとても重要です。ネットワークHDDの場合、機械が正常でも、突然アクセスできなくなることもあるからです。アクセスできなくなったときは再度接続してみるか、再設定する(各社のHPを参照)となります。再起動で自然に直ることもあります。

・NASの利点/欠点

[利点]LANケーブルがあれば、離れたところに置ける。(ちなみに私は下駄箱の中)⇒駆動音がしない。
[利点]USB-DACを介しての高音質。スマホ、タブレットPCなど好きなもので好きな場所で聴ける。
[欠点]電源が入りっぱなし。停電などで壊れる危険がある。
今回は、音楽ファイルの管理としていますが、写真や動画等他のファイルも使えますので、一家に一台設置してよいものと思います。

・オススメの機器

 ①SONY ナスネ
 ②IO DATA
 ③Buffalo リンクステーション

①ナスネは、TVチューナもついており、PS4(プレイステーション4)とも連携するなどして、録画も楽しめます。設定も簡単です。パソコンやスマホで利用する再生録画用のソフトは有料です。
自分でも利用していますが、信頼性も高く、コンパクトでとても良い機器だと思います。

②IODATAは、安価で設定のしやすいものが多数ラインナップされています。特筆すべきは「オーディオ用」というのもあり、これは50万円以上の高級機です。HDDではなくSSDが使われています。

③Buffalo リンクステーションも古くから、NASに力を入れています。ソフトもありますので大抵の人が一発でつながるものと思われます。安価なものだと電源スイッチがないなど、もしもの時の備えに不安があります。電源スイッチがない場合は、切り方がHPに書いてありますので最初に読んでおくことをおすすめします。

NASそのものを詳しく知りたい場合は、IO DATAのホームページでご確認下さい。

 

■フォルダの作り方

i_Tunes(アップル)、X-アプリ(ソニー)など、機器付属のソフトで、音楽ファイルを管理している方も多いと思います。
再生には、foobar2000などが薦められています。

・タグとフォルダの作り方

ソフトで指定した「タグ」は、WAV形式でなければ、様々な機器で利用する場合でも使うことができます。更にフォルダ名、ファイル名でも管理しておいたほうが、使いやすく感じます。
WAV形式の場合は、文字データを使うことを前提としていないため機器によっては曲名やデータが表示されないこともあります。

例えば

フォルダ名①「music」

フォルダ名②「チャイコフスキー」

フォルダ名③「交響曲第4番」

ファイル名「交響曲第1番/第1楽章」

などです。アルバムごとにフォルダを作ると、ファイル管理での選択がやりやすくなります。

・曲名の管理

これは、試行錯誤しましたが、下記のように管理しています。
ベートヴェン/交響曲第5番「運命」/第1楽章
[作曲家]/[アルバム名]/[曲名]

私は区切りに”/”(半スラッシュ)を使っていますが、LinuxやMacの方は”:”(半コロン)の方が良いようです。

・指揮者での管理の場合

また、私は、指揮者別にフォルダを分けているので、上記のフォルダ名②「チャイコフスキー」のところが、「エフゲニー・スヴェトラーノフ」(指揮者名)になっています。

■音楽ファイル作成の形式

現在のハードディスクの容量を考えると無圧縮無損失が基本になります。

ハイレゾ音源を購入する場合は、FLACかDSFなどダウンロード先で決められた形式を選びます。
自分でCDからリッピングする場合は、基本「FLAC」です。それ以外のファイル形式だと再生の対応など使いにくい場合があります。WAVも良いのですが、タグ管理の面で不便です。

リッピングをDSFにする(アップサンプリング)という手もあります。元の音源が変わるわけではないので、容量が大きくなる代わりにメリットはあまりないようです。

■バックアップ

経験上、バックアップに凝りすぎるとバックアップができないことが多くなります。
決められたファイルだけバックアップする⇒決めるのが大変。決め忘れたものはできない。
決められた時間にバックアップする⇒双方の電源が入っていなくて失敗。 など

それで、単純にコピーする方法をとります。この場合だとフォルダ名①の「music」をコピーして、パソコン本体や外付けの別なHDDなどにとっておきます。

その場合の注意として、再生ソフト(i_tunesやX-アプリ、foobar2000)などで、NASとバックアップ先を読み込んでしまうと、曲が二重に表示されてしまうこともあります。

■まとめ
自動で曲名などを取得すると、英字、半角等、旧字などで合わなくて別な演奏者、曲と判定されることがあります。

そのため、こまめに、フォルダ名やタグはチェックして気がついた段階で直しておいたほうが、ファイル名で表記される機種の場合、迷いがなくなります。
クラシック音楽の場合、若干困るのが、作曲者から曲名まで名付けた場合、ファイル名が長くなることです。
画面によっては表示に限界があり、「ショスタコーヴィチ/交響曲第~」で切れてしまうと、何番だかわからなくなります。多少防ぐためには、ジャケット写真も常に付けておくと良いかと思います。

 

 

 

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