■音の基準について

同じ音源でも機器によって聞こえ方はかなり異なります。
スピーカーやイヤフォン・ヘッドフォンが変わると顕著です。
スピーカーを購入するとき、お店でいくつか切替えて掛けてもらいましたが、同じくらいの価格でも音がかなり違うことがわかりました。
どのメーカーも悪いものを作ろうとはしない訳で、各メーカーのこだわりの音が価格にかかわらずあるのだと思います。そこで、聞く側としては自分の好みに合うものを選ばなければなりません。

装置が据え置き型の場合、位置を変更したりケーブルを変えたりしたときに、基準となる音がないと良くなったのか悪くなったのかもわかりません。
そのため、聞き慣れた音源が必須です。左右の配線を間違えたりしていればすぐに気がつきます。こんな大きな間違えでも初めて掛ける様な場合は気がつきにくいと思います。

良くなるかどうかは聞くジャンルによるわけで、きれいな音源である必要は無く、雑音があってもそれがよく聞こえるかどうかが基準になるときもあります。

月刊ステレオの「リファレンスCD」

月刊ステレオの付録に定期的に、リファレンスCDがついています。低音から高音、音の広がりなどわかりやすいものが入っています。
ただ、これだけだとオーディオの性能の善し悪しはわかりますが、好みの音楽と合うかどうかまでは行き着きません。

■自分自身のリファレンス

性能以上のものを合わせる場合には、お気に入りのCDやレコード、音源が基準となります。
LPレコードの場合、プレーヤーのコンディションが結構変わりますので、慎重に音を合わせます。
CDやパソコンなどのデジタルは、配線をした時点である程度音が決まってしまいます。

オーディオ機器を購入する際に、自分のCD等持ち込んでならしてもらう事もできますし、高価なものほど対応してくれます。
高価なものは、ネットで勘で購入するというものでもありません。ただ、お店でも自宅とは環境が異なりますので、その辺は加味したいところです。

■私が使っているリファレンスCD・音源

交響曲第5番 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル(1977年東京ライヴ)No :ALT052

このCDはあまり録音状態が良くありませんが、演奏の生々しさが伝わります。雑音も多いのですがあえて取り払わない事で、迫力が増しているのだと思います。
この音源がちゃんと聞こえるかどうかは、私の基準になります。
安いラジカセや低音を強調しすぎたものなどで聞くと、かなりひどい音になります。
ライブ録音とも言いがたい、隠し録りに近いものです。

LPレコードの場合は、

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 MK-1022

です。これは、モノラルなのですが、音が良く、LPの得意な中音域がよく聞こえるかどうかで決めています。ピッチの高低で微調整もします。
LPの場合、盤面や針のコンディションもありますので、音が変わってくることもあります。

ラリーカーのセッティングの様に、好みに仕上げていくわけですが、グラベルとターマックの違いの様に、音楽のジャンルが変わると強調したい部分も変わってきますので、個々に分かれるものだと思います。
ほどよいセッティングにしておかないと、多様な音楽を聴くには向かないかもしれません。