物価高騰、値上げばかりの世の中で、880円という破格の、ハセガワ F- 4EJ ファントムⅡ 1/72(ハセガワ)。
説明書の印刷が、「1985年1月」。記載されている、郵便番号が3桁というのがこのキットの古さを表しています。しかし、現役のキットです。パッケージの変更はあったようですが。
ジョーシン・王子店で、展示してあり、やはり「安い」ということで売りにしていました。
ちなみに、このジョーシンは品ぞろえがよく、見に行くことも多いです。以前は、板橋区前野町にあって便利だったのですが、家からは少し遠くなりました。
私自身、あまり戦後の飛行機は作っていません。
最近では、イタレリのオスプレイ、F35B(いずれも1/72)を作りましたが、かなり苦労しました。説明書がわかりにくいというのもありましたし、今回と同様、パーツの合いとデカールがあまりよくありませんでした。今回は、しばらく空いてのジェット戦闘機ということになります。
■F-4EJ PHANTOMⅡ キットについて
パーツ数は対して多くはないのですが、「バリ」と「段差」との戦いになります。ただ形状は悪くないようです。労力という点では、880円という価格に一所懸命やると、損したような気にもなるので、「ほどほど」にやります。
全体に省略も多く、凸モールドで、墨入れもできません。デカールもなんか付きにくい。
修正を加えているうちにだんだん嫌になってくる部分もあるのですが、なんとなく形になるとそれなりに見えます。1/72でも精巧なキットは様々出ていて、当のハセガワでも別なものが出ています。
パイロットなどは、もう人の形ともいえないものです。入れたのですが、「モヤっと」させて隠しました。
値段を考えれば、古いながら安く出していることは、賞賛されるところとも思います。「新金型」や追加パーツもよいのですが、大変ならば、そのまま昔のを販売してもらえるのが良いです。廃版になると馬鹿みたいに高騰してしまいます。(特にタミヤのF1プラモデルなど)
このキットは、形にはなるものの、初心者向けではないかなというところです。また、それなりに腕のある人なら手を出さないでしょう。簡単に色を塗って、デーカールを大まかに貼ってというところが良いのかもしれません。
ただ、練習にはなります。今回は、「パテ」「やすり掛け」「エアブラシ」「マスキング」などかなり苦労しました。この「苦労」が経験になっていけば良いのか。そういう商品です。説明書を見てもどこまでどの色で塗ればよいのかがわかりにくく、YouTubeの動画なども参考にしました。
12月の中旬から作り始めて、1月6日に完成しました。2024年最初の完成プラモデルです。
■次はウォーターラインシリーズ
次は、タミヤの「海上自衛隊 護衛艦 FFM-1 もがみ」を作製したいと思います。このキットは、2023年の12月に発売されました。「スライド金型」や「下から接着なしで構造物を入れる」など、進化してきたプラモデル製品の技術を体験できるでしょうか。