それまで、何度も聴いていてぱっとしなかったものが、急に「意外と凄演だ」となるときがあります。
安価なボックスでおなじみの、ブリリアント ユーリ/テミルカーノフエディション
ブリリアントのボックスは最近見かけなくなりましたが、新旧入り交じり、音も良い物悪い物混合しています。
この中で、CD2 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番(ユーリ・テミルカーノフ指揮 ソビエト国立交響楽団/1981/6/14)
を聴きました。もう何度も聴いていて、ムラヴィンスキーと似ているようで、全く違うな。まだまだだな等と思っていた演奏ですが、結構な爆演です。
たまたま、オーディオの調子と耳の調子が合ったのかもしれませんが、違うアプローチで、かなり強奏しています。
それまでは、テンポの抑揚激しく、普通の指揮者だと思っていましたが、やはり一流でした。聴く方に問題があったのです。
そう思って、聞き直すと、このCDはかなり楽しめます。
ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「パピ・ヤール」、プロコフィエフ 組曲「キージェ中尉」も楽しめました。
■83歳で辞任
2022年1月末で、サンクト=ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者を辞任されたということです。
前任のエフゲニー・ムラヴィンスキーは、50年ということでしたが、テミルカーノフも30年と非常に長いです。本当にお疲れ様でした。