2019年の夏頃から現在に掛けて、「セガ」の「アドバンスド大戦略シリーズ」で遊んでいます。
発売された当時は、ルールの把握も歴史的背景、兵器の種類もわからず、「まあおもしろいけど」位の感覚でしたが、色々わかってくると、他のゲームにはない抜けられない面白さがあります。
アドバンスド大戦略のもととなる「大戦略」は、パソコンソフトの老舗「システムソフト」のものです。
それを遊びやすくアレンジ、データやストーリー、画面のきれいさなどが工夫され、セガが家庭用ゲーム機を中心に発売しています。
最初は、「アドバンスド大戦略」(メガドライブ)
続編は、「ワールドアドバンスド大戦略」(セガサターン)
派生として「アドバンスドワールドウォー千年帝国の興亡」(セガサターン)
その後、パソコンでいくつかのバリエーションがありますが、
次は、「アドバンスド大戦略」(ドリームキャスト)、
そして、「アドバンスド大戦略2001」(ドリームキャスト)
パソコン版で、アドバンスド大戦略2001完全版がシリーズとしては最後でしょうか。
プレイステーション2で、スタンダード大戦略というシリーズもありますが、こちらはプレイしたことがありません。
また、「アドバンスド大戦略」はPS2で復刻版が発売されましたが、結構なバグがあり、ディスクの交換。見分けるのにディスクの色を変えるなどの措置が取られる、地雷ソフトでした。
「アドバンスド大戦略」シリーズを見ていくと、進化するようでそうでもないところがあります。
新しい要素が、加わるとシステムも複雑になり、時間も掛かってしまいます。
CPUが良くなり、思考時間は短くなるため快適にはなるのですが、自分の兵器をどのようにするかで1ターン30分程度掛かることもあります。
以下、いくつかのゲームについて見ていきます。
①「アドバンスド大戦略」(メガドライブ)
画面や操作系、演出もシンプルですが、当時としては、兵器類の分類などが詳細です。雰囲気づくりもうまいです。
コントローラーとコマンドの動きがギクシャクしているのが難点です。
思考時間が長いのは有名ですが、短くすると敵が弱くなってしまうのでこうなったとのことです。
家庭用のメガドライブでこのようなソフトが発売され、コントローラーで遊べるようになっているのはすごいことです。
メガドライブでは、現代戦の「スーパー大戦略」もありますが、成長やストーリー性はこちらの方が上です。
兵器を使い捨てでは無く、大事に育てて進化させるというのが画期的で、マップに入る前、または前のマップ、そしてその前のマップから戦略を作っていかなければならず、何度も遊ぶことになります。
②「ワールドアドバンスド大戦略」(セガサターン)
「アドバンスド大戦略」は、ドイツのみでしたが、アメリカ、日本も加わり、「ワールド」となりました。
「アドバンスド大戦略」で複雑だった部分を簡略化し、首都がユニット、遠隔攻撃の誤射がない。占領が一回でできるなど工夫されています。
簡略化されすぎて、早い者勝ちの展開になり奥深さが無いこと、三国分で一つの国のシナリオが少ないことはあります。しかし、日本軍で、大和や零戦を扱える、また、間に合わなかった兵器を使えるなどの楽しみもあります。一番良いときで、アメリカ西海岸で戦うところまで行きました。さまざまなエンディングがありますが、勝っても負けても、日本が覇権をとって永劫に続くようなものは、ひとつあるかどうかです。
なお、続編の「作戦ファイル」では、ソ連のキャンペーンマップがあります。
③「アドバンスドワールドウォー千年帝国の興亡」
将軍と付属の兵器がポイントです。
純粋な大戦略とは違うゲームですが、攻防の奥は深いです。
全般に制限ターン数が少ないので、じっくり進めたい方には不向きかもしれません。
航空機と地上のマップが分かれて、航空機のが地上4つ分の攻撃ができます。ただ、夜間や天候での制限があり、使いこなすのが難しいです。
リアリティという部分は最も秀でています。残念ながら、同様の続編はありません。
経験値が上がると、使える兵器の数や種類も増えていきます。ただ、本当に大事に扱わないと、後半苦労します。
私は、ノルマンディー上陸作戦でどうにもならなくなってしまいました。
ソ連のKV-Ⅰ,Ⅱ、T-34は強力で、ドイツ軍が粉砕されていく中、ティーガーⅠが登場して、戦況が持ち直す瞬間があり、ハイライトかもしれません。
④ドリームキャスト版「アドバンスド大戦略」「アドバンスド大戦略2001」
ハードの性能が良くなったこともあり、懲りすぎたのか、非常に画面が見づらいです。
リアル表示にすると、航空機のある場所と影、操作するヘックスの感覚がずれてやりにくいです。
2001版は若干良くなりましたが、それでも、見づらいことには変わりなく、テストプレイしているのだろうかと心配になるほどです。
こちらはパソコン版もあります。画面効果が少なく、見やすく解像度も高いためゲームの良い部分を楽しむことができます。
2020年時点では、Windows10では動作しません(戦闘のファイルをいじるなどすればできるという情報もあります)。また、高価なため、すでに持っている人でなければおすすめしません。
ただ、ゲームの基本部分は優秀で、マップも多く、時間経過はじっくり進んでいきます。
各兵器には、得意な方向、弱い方向もあり、移動の燃料と合わせて考えなければなりません。また、高度にも細かい制約があります。
兵器の数も多く、ABCDEFG型などバリエーションもあるため、進化がうれしい反面、操作する側の把握も難しくなります。
難点は多いものの、遊んで一番おもしろいものと思っています。リアルなだけにテンポは遅くなります。戦闘画面ももっさりしています。
まとめ
進化してはいますが悪くなる部分、足りなくなる部分もあるため、どれが傑作かとも言いにくい状況です。
本家システムソフト(システムソフトアルファー→システムソフトベータ)が現代でも新作を発売していますが、システムやバグやらで、まともに遊べる物は少ないようです。
PS4版の「大戦略パーフェクト4.0」を持っていて少し遊びましたが、何度か改訂されていて、バグもあまり大きいものはわかりませんでした。ただ、操作性は悪く、戦闘画面もメガドライブ程度。内容は、自分で組み立てていけば良いので、自衛隊で戦っても、米軍で戦っても良いのですが、アドバンスド大戦略シリーズほどははまりませんでした。