■ウォークマンAシリーズの新型「NW-A100」
ウォークマンは、秋から冬にモデルチェンジしますが、今回は、「NW-A100」が発売されました。
今回のポイントは、AndroidをOSとして利用しています。また、USB端子(type-c)も使用され、一般的な使い勝手の向上を狙っています。
大きさはほぼこれまでのAシリーズと(NWーA30~50)同等ですので、厚さはあります。
画面が大きくなり、左側のボタンがしっかりしています。本体を見ながら操作すると一手間かかりますので、ボタンが独立しているのは使いやすそうです。
今回、USB(Type-C)になったことで、ケーブルの特異性は無くなりました。
WMポートは横に長く、斜めに刺さることもあり、接触が若干悪いときもありますのでシンプルで良いかと思います。
microSDカードに対応しており、本体の容量によらず増やすことができるのは前作と同様です。microSDカードを別に購入する手間はあり、価格にもよりますが、500GB程度でも認識します。
■問題は「Android」。
以前もAndroid搭載のウォークマンはありましたが、電池の消耗など不利な点も多く中途半端でした。
最近のAndroidはCPU等の性能も上がって、レスポンスも良くなっているのかもしれません。ただ、Androidとして、アプリを使うのならスマートフォンの方が画面も見やすく良いようです。
雑誌やネットで売りにされているのが、限定版も発売されている、初代ウォークマンを模した、「カセットテープ」の表示です。
カセットテープっぽい画面に曲名等が表示され、種類も変わるというのはかなりこった作りです。
このウォークマンはちょうどカセットテープの大きさなのですね。
Androidの搭載は、自分が持っている音楽を再生するだけでは無く、ストリーミングにも対応するためには便利です。ただ携帯ではないので、Wi-Fiなどの通信があるところで使わなければいけません。
画面がきれいになり、文字入力もAndroidに準じますが、音楽再生や電池の消耗を考えるとあまりこだわるポイントではないようです。NWA-50の様に上位機種のような素材(アルミ)に変えた。など音質向上の部分があっても良かったかもしれません。
ソフト・ハードともに完成域にあるウォークマンですので、音は良いです。これは、使用するイヤフォンにもよりますが、イコライザーや様々な機能を駆使すれば好みの音に仕上げられると思います。ハイレゾ対応で再生できるフォーマットも多くこれを持っていれば、あまり困ることは無いと思います。
再生するフォーマットによって再生時間(電池の持ち時間)が変わります。高音質のものほど再生時間は短くなります。また、ノイズキャンセリング等利用するとさらに短くなります。
実用するには十分な電池容量ですが、電池は充電を繰り返すと劣化します。毎年新モデルを発表してもそこそこ売れるのは、「電池の持ちも悪くなったから買い換えよう」という事もあります。
機能的にはそこまでアップしたわけではないので、改めて購入を考えるなら、安く買える全モデルの方がお得かもしれません。
価格は、ソニーストアで32,000円~。