エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 絶頂のレニングラードフィル チャイコフスキー交響曲第4番
■初めて購入したレコード
ブログの第1回目は、私が初めて購入したレコードの紹介をします。
「初めてのレコード」とはいうものの、3年程前に購入したものです。
私が音楽メディアを多く購入していた中高生のころには、音楽のソフトは、すでにCDやカセットテープになっていました。
レコードは古いメディアとして廃れていった頃です。
現在は、アナログとしての音の良さやジャケットの大きさなど見直されている部分も多いレコードですが、90年代には、売り場は縮小していました。
今回紹介するレコードは、中古で「ディスクユニオン(新宿クラシック館)」で購入しました。(現在、新宿クラシック館は、紀伊國屋書店に移転していますので注意)
LPレコードの良さの一番は、CDと比べジャケットが大きく見栄えがするところです。さらに結構な重さがあるため、「手に入れた」というよろこびは、CDより大きいです。場所を取るというのがデメリットでしょうか。
このLPの場合、ロシア語での表記と補足的に英語があり、ロシアからの輸入盤です。悲しげにも見える指揮者ムラヴィンスキーの顔が表紙。2枚組です。
■収録曲について
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮/レンニングラードフィルハーモニー交響楽団
チャイコフスキー/交響曲第4番(ステレオ)
ショスタコーヴィチ/交響曲第15番(モノラル)
解説をによると、1982年発売の様です。
録音は、1972年(チャイコフスキー)、1960年(ショスタコーヴィチ)です。
レーベルはロシア(ソ連)ではおなじみの「メロディヤ」(メロディア等とも)です。ディスク番号は明記されておらず、はっきりしないレコードです。
購入価格は約2,000円でした。この価格とコンディションを見ると希少盤というわけではなさそうです。
初めてのレコード購入としては、定番では無いものになりましたが、ロシアのものは怪しげでちょっとわくわくします。価格も手ごろなので「まあ失敗しても」という気持ちでした。
■聴いてみて
演奏を聴いてみての感想です。
収録されている、チャイコフスキー/交響曲第4番は、これまでCDで聴いた物に比べても絶品です。録音が良いのかアナログで引き立つのかわかりませんが、このレコードでは、楽器がしっかりそろっているのですが、しっかり、迫力と「魂」のようなものが感じられ、心を揺さぶられます。
ムラヴィンスキー指揮のチャイコフスキーでは、「ユニバーサルミュージック」レーベルで発売されているものが有名です。このLP は録音年度が違うので、どの程度の差異があるのか、コンサートの状況ははっきりしませんが、録音自体は、こちらの方が気合が入っているように聞こえます。
指揮者のエフゲニー・ムラヴィンスキーについては、実演を聴いた様々な方が「生演奏とCD録音の違いが大きい」「録音ではとらえきれない演奏」と評されています。おそらくこのレコードでも、生演奏の数分の1程度しか感じられないのかもしれません。
指揮者は、1988年に亡くなっているため、生演奏を聞くことはできません。そればかりは残念ですが、世代が違うと仕方がありまえん。
レコード自体の音質については、「チリチリ」音がつきまといます。傷やほこりと言うより、ロシア製(ソ連製)の材料によるもので、混ぜてある素材に原因があるようです。
これらの雑音は、最初は気になります。聴き進めていけば、チャイコフスキーとムラヴィンスキー/レニングラードフィルの奏でる迫力と繊細さが同居する魅力が直に感じることができるのです。
ちなみに、私は、レコードというのは結構「雑音」がするものだと、このLPを聴いて思いましたが、ほとんどはそんなに雑音(特にチリチリ音はしません。)
なお、音源は、CDでも発売されているものと同様と思いますが、手元にはありません。
一般的な音源で、レコードとCDの違いについては、それぞれ良いところと苦手な部分ながあります。
レコードは、再生の音量を大きくしてもうるさく感じにくいのですが、実際は、CDの方が大きい音でも収録し、再生できます。
私の再生システムでは、良い音で、録音の限界まで再生することは難しいのですが、レコードの方が良いと感じることも多くあるのです。
■入手・いろいろ試してみたい
こちらを購入した店舗、ディスクユニオン新宿クラシック館は、珍しいもの(特に輸入盤)も多くあり、仕入れの時期により、値引きもあるので、よく通えば結構安く購入できます。レコードは傷のつきやすさなど管理に不便なところもあり、コンディションにも差がありますが、宝探しのようにお店を見ています。