外出自粛の折、近所の書店もやっておらず、これまで読んだ本などを再読しているところです。多くは内容を忘れているもので、新たな気持ちで読むことができます。
時間があるので、長編も良いのですが、時々エッセイなどで休憩です。

今回紹介するのは、

JAZZ雑文集 寺島靖国 著

2012年2月8日 初版

思わず笑ってしまうこともあり、同感することもあり。
東海林さだおさんにも影響を受けているとのことで、東海林さんが食べ物なら、こちらはJAZZというところです。
さくらももこさんもエッセイを書くなら東海林さだおを読むと良いというような事をいわれ、間違えて東海林太郎(昔の歌手の方)のエッセイを探しに行ったという話がありました。

私は、JAZZは聴きませんが、こちらの文章が面白く、月刊ステレオ、レコード芸術でもエッセイを書かれていますが、楽しみに読んでいます。

文庫サイズですが、ページの数字が入っているところで、696ページ。暑く持ち運ぶには適さないかもしれませんが、どこからでも読める良さがあります。

下記の3誌からのとりまとめですので、章ごとに味付けが異なります。
・私の流儀・・・ 『一冊の本』(朝日新聞出版)より
・スピーク老・・・読売新聞夕刊より
・日常生活する・・・スイングジャーナル誌より

JAZZについては、好みがはっきりされていて、それが正解なのかどうかはわかりませんが、そのこだわりと競い合いのようなものが大人だけど子供じみていて楽しく思いました。

オーディオについての話題も多いのですが、おそらく、お金持ちの桁が違うのでしょう。ご本人はそんな事は全く出さないのですが、思い切ってやることのスケールの大きさ、かける単位の大きさが豪快です。ただ文章の中にはご本人の逡巡が感じられます。
別な著書に詳しくありますが、なかなか家に自分用の電柱を立てようとはならないのですが、実際にやって満足を得られているというのも、一般的な方ではできないのではないのでしょうか。

その他、健康や交友、日常風景等雑文集ですから、他の書籍よりも守備範囲が広く、雑多で楽しむことができます。

著者について
<寺島靖国>

1938年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部独文科を卒業。
会社勤務を経て、1970年、東京・吉祥寺にジャズ喫茶「メグ」を開店。
「オーディオアクセサリー」「ステレオ」「レコード芸術」などにジャズ・オーディオに関する評論・エッセイを発表。
なにものにも属さない評論にはファンが多い。

著書に「JAZZオーディオ悶絶桃源郷」「JAZZオーディオ 寝ても覚めても四苦八苦」
「疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活」「吉祥寺JAZZ CAFEマスターがすすめるはじめてのJAZZ 50+2」(河出書房新社)、
「辛口! JAZZノート」「聴かずに死ねるかJAZZこの1曲」(講談社)、
「サニーサイド ジャズ・カフェの逆襲」(朝日文庫)、「JAZZとオーディオに魅せられた男のワンダーランド」(音楽之友社)、
「たのしいジャズ入門」(春風社)、「JAZZピアノ・トリオ名盤500」「JAZZとびっきり新定盤500+500」(大和書房)などがある。

出版社は「DU文庫」。ディスクユニオンの本です。

ディスクユニオンの紹介ページ