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進化したドリームキャストエミュレーター

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セガ公式ホームページより
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■1998年11月27日発売 セガ「ドリームキャスト」

セガの最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」。1998年に発売されていますので、もう20年以上経過するわけです。

セガ公式ホームページより

当初、29,900円という破格の値段で発売されました。何度か値下げされ、セガがハードから撤退することが決まり、最後は9,900円と投げ売り状態。

あまり売れなかったイメージですが、世界では913万台(Wikipediaより)も販売されていたようです。(セガの秘話についてはこちら)日本では、280万台ということで、前機種の「セガ・サターン」ほどのインパクトはありませんでした。

世界規模のハードとなると、数千万台から億の単位の販売になる事もあり、商売としては厳しかったようです。また、ハードが普及しなければソフトも売れません。性能の善し悪しより、プレイステーションシリーズに良いソフトが流れていったのも仕方ないのかもしれません。

一度手放しましたが、販売終了後程度の良い中古の本体を手に入れることができ、今も元気に動いています。

■ソフトの作りやすさ、移植のしやすさ

ドリームキャストの前機種セガサターンの課題は、ハードの力を使い切ってソフトを作るというのが難しいという部分にありました。「セガ」が自社で力を入れた、アーケードゲームの移植は、かなりすごいものが発売されましたが、他社からはなかなか出ませんでした。32ビットのCPUを二つ搭載していたのが売りでしたが、かえって開発を難しくしていたようです。また、セガサターンは、独特のポリゴンになっていて、プレイステーションより、荒くなってしまいます。ポリゴンに割り切ったプレイステーションに比べると、スプライトと両にらみで作った、セガサターンは半端な物になってしまったようです。

ドリームキャストは、シンプルな作りで、パソコンとの連携を良くし、ソフトを作りやすい環境も提示しました。その一つが「Windows CE」です。Windowsと互換性があれば、パソコン用のソフトも容易に移植できると考えられたのだと思います。

しかし、Windows CEを利用したソフトは、一部にとどまりました。「セガラリー2」「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2」「電車でGo!高速編」などいくつかあります。

■手軽に遊ぶならエミュレーター

ところで、今実機のドリームキャストを遊ぶのに、ケーブルを付けたり外したりは結構面倒です。しばらくぶりに動かすと、ビジュアルメモリの「ピー」という電池切れの音も気になります。

手軽に遊ぶためには、他のゲーム機と同じようにエミュレーターを使うことになります。パソコンの性能にもよりますが、再現性やスピードはよくできています。ドリームキャストのエミュレーターは、Windows CE を使っていなければ、大体のソフトは動くようです。

そして「Windows CE」を使ったソフトは動かないと言うことが長く続いていました。(一部動くエミュレーターもありましたが、動くソフト全体の再現度は今ひとつでした)

■簡単で再現性の高いエミュレーター

そして、最近分かったのですが、エミュレーター「Redream」の最新版では、Windows CEを使ったソフトも動くようになっていることです。有料版もありますが、無料版でも十分動きます。VMの管理や細かい部分は有料版の方が良いようです。

「Redream」は、他機種のエミュレーターと比べても設定が簡単です。ダウンロードして、コントローラーの設定をすればBIOSがなくてもちゃんと動きます。(XBOXのコントローラーは、ボタン設定も同様なので使いやすいです。)

ソフトについては、GD-ROMは独自の規格で、データを取り出しにくいのですが、本体とケーブルがあればなんとかできます。(やり方は他のページをご参照下さい。)

■新しい「Redream」は

試したところ、手元にあるものだけですが、Windows CEを利用しているものが動くようになりました。「スーパーロボット大戦α」も起動しました。

エミュレーター自体も良くなっているようで、こちらは以前から動いた「花組対戦コラムス2」の音が変な部分なども直っていました。また、どのソフトも画面のフォントは全体に見やすくなっているようです。

「redream」は、ダウンロードして、ソフトの入っているフォルダを指定、コントローラーの設定をすれば、すぐに遊ぶことができます。有料版もありますが、高解像度などゲームに直接かかわる部分は無いようです。

特筆すべきは、ビジュアルメモリの管理です。ソフトの初期設定で、A-1にオートセーブ/ロードするものが多く、他のVMは空いているのに、メモリーが無くて保存できないということが起きてしまいます。このRedreamでは、管理画面でセーブデータを退避したり戻したりが簡単にできます。一遍にいくつものゲームをプレイするので無ければ、主に遊ぶ物と交換でA-1のVMに入れておけば良いので、管理は容易です。

有料版だとVMも使いやすいのかもしれませんが、A-1、B-1、C-1、D-1と4つしか使えないところです。「Redream」の機能で管理する方法もありますが、VMのファイルをコピーして使うたび入れ替えるという方法もあります。VMのデータは、「Redream」のベースとなっている「NullDC」と共通です。

 

■ソフト入手

一時期、現役のハード以外のソフトを手に入れるのは難しかったのですが、今は、ネットや中古販売店でも結構「レトロゲーム」として力を入れています。ゲームソフトは、売れる本数も多かったためよほど珍しいもので無ければ、そんなに高くありません。(値段が高いと話題になるのは、本数が少ないもので、人気のあるものは以外と安いです)

実店舗では、新宿の駿河屋。あまりの古いゲームソフトの扱いの多さに驚いてしまいました。ドリームキャストだけではありませんが、昔に戻ったような品揃えです。買い取りのカウンターに列をなしてましたので、おそらく仕入れる量が違うのだと思います。

CD、GD、DVDなどのソフトは、カートリッジと違い電池切れの心配がありません。ただ、傷に弱いというのもあり、コンディションの良い物は減っていってしまいます。本体は、通電するためどうしても壊れて行ってしまいます。

こういうときに活躍するのがエミュレータですが、稼働まで自力で解決しないといけないことが多いこと、パソコンの知識が多少必要なことなど壁もあります。

 

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