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第182話 ギュンター・ヴァントの第9

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指揮者ギュンター・ヴァントは、晩成型の巨匠ともいわれています。
ご本人は、今までやってきたことに時代が追いついて評価されたと言っていたようです。
確かに、叙情的な部分は少ない指揮者ですが、楽譜に書いてあるとのとおり、大編成のオーケストラをピタリと合わせて、澄んだ迫力のある音をだすことができています。
評価が高いものは、ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲です。いずれも組立がしっかりしているもので、そうではないものは合わないような気がします。
ベートーヴェン作曲 交響曲第9番「合唱」は名演です。テンポが一定であることが、曲の厳しさを増しているようです。フルトヴェングラー、小林研一郎など、テンポが揺れて描く演奏とは対極ですが、感動をよびます。
すっきりしているともいえますが、厚みがあります。録音のレベルが高いこともあるかもしれませんが、後々に残る名演であることには違いありません。

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