どんなにマスターテープの音が良くても、メディアに落とし込むときには劣化は避けられません。
ダウンロードでのハイレゾ、DSD配信などで再現できる音の幅は広がっていますが、物理的なメディアは未だCDです。
録音の質が上がっていることからCDの音質も初期に比べるとかなり良くなってはいます。特に邦楽は初期のものはなんとなくもやっと幕がかかっているようです。
ところでこれまで、CDの音を良くする工夫はさまざまされてきました。
アナログ的なものでは、
・縁を緑色に塗る
CDのレーザーの色を乱反射させないための工夫。専用のペンも売られていたそうです。
今も根強く、盤面を緑にしているものがあります。
・冷凍庫で凍らせる
何の効果があるかわかりませんが、良くなったという説がありました。
・真ん中にカッターで1本せんを入れる
これはCDの価値をなくしてしまう行為ですが、確かに良くなると力説している方を見たことがあります。
製造段階では、
・材料に液晶テレビのポリカーボネイトを利用
比較のCDなども発売されていました。透明度が上がることでエラーが起きにくくなるというものです。
雑誌では、まるで別物という評価もありましたが、実感できるでしょうか。
・ガラスCD
高価で重さもあり、CDの規格にはなりませんが、記念版として発売されることがあります。
その他にもいろいろありますが、CDはデジタルの信号を正しく読むことだけですので、レコードと同じように簡単にはいかないようで、効果も限定的なものが多いです。