2020年4月22日に、プロ野球スピリッツ（コナミ・PS4）の無料アップデートで、2020年度のデータが配信されます。
■更新データの配信
このところ、実況パワフルプロ野球（パワプロ）も2年おきの発売になり、2016で、2017年度のデータ。2018で2019年度のデータが配信されています。作成した選手は継続可能ですが、それぞれ独立した年度でのゲームとなり、データの継続がないので、新たに仕切りなおしになります。売れているうちは毎年出しても良かったのかもしれませんが、以前では考えられない良いサービスです。今年は、2020年版のパワプロが発売予定です。
■野球ゲームがする初めての体験
ところで、今年は、まだ開幕していないプロ野球。通常通り開幕してたらということでのデータ配信になると思われます。
中止となった交流戦なども楽しめるということですし、新戦力も開幕前に楽しむことができるという、これまでにない「野球ゲーム」体験になります。早く新しい選手を使って遊びたいなあということが無いというのは不思議です。ベストプレープロ野球で試してみるということは以前やっていましたが、公式データが開幕前というのは初めてです。
■プロ野球スピリッツ2019がいまひとつだった
久しぶりに据え置き機で発売された「プロ野球スピリッツ2019」は、発売日待ち遠しく購入したソフトです。
PS3版など毎日のように遊んでいて、PS3本体が故障したほどです。ただ、2019年版は何かが違うような、画像や選手の動きもPS3と同じ様で進化がありません。解説も冷静すぎ（里崎さんは元気で良い）で、中継ならちょうど良いのかもしれませんが、どうも盛り上がりません。（里崎さんは中継だとうるさく感じるでしょう）。いまいち熱くなれず、少ししか遊んでいません。
熱くなれないというのは、ホームランが打てないというのも原因かもしれません。スポーツゲームはバランスが命。開幕して2ヶ月ほどで、丸のホームランが2本ほど。
タイミングが変わった。芯への当て方が、今までは少しボールの下をたたくものだったのが、芯に正面から当てるようになった。など言われていますが、打率はともかく、ホームランがでません。
当初は、ＣＰＵの攻撃力が弱く、バランスも悪かったのですが、こちらはアップデートで改善されました。2020年データはどのくらい改善された状態から始まるのか、興味があるところです。
■実況パワフルプロ野球
実況パワフルプロ野球は、画面や操作のリアルさよりも、スピードや操作感にこだわったゲームです。プロ野球スピリッツが完成すれば、パワプロは自然に無くなるとも思いましたが、根強い人気があります。
ゲームは、野球ゲームに限らずですが、リアルになればなるほど、現実との違いをどう表現するか。例えば、野球が実際3時間かかるとすると、それを、20分～30分でどう表現するかなど、デフォルメが重要になります。コントロールする指の数は進化しませんし、テレビゲームが始まって以来の課題です。
その点でいうと、「プロ野球スピリッツ」はうまくゲームに落とし込めていないように思います。試合時間は、パワプロは30分程度、プロ野球スピリッツは10分ほど増しで40分位、よく抑えられているようにも思いますが、その長い分のメリットがあまりないのです。
パワプロは、サクセスを中心に育成モードの人気があり、それしか遊ばないという人もいます。盛り上げ方がうまいです。
自分の場合は、ペナントレースが中心で遊んでいます。こちらも長く遊ぶとバランスは良くないのですが、一試合が短い分、次、次と進めてしまいます。
■うまく落とし込めなかったリアル
以前「プロ野球チームをつくろう！（セガ）」が面白く相当はまりました。ただ、キャラがデフォルメされた、ドリームキャスト版まではとても面白かったのですが、リアルになったＰＳ２版からはつまらなくなってしまいました。これもバランスもありますが、ゲーム機が進化して、本物に近づけたことがかえってバランスを崩してしまった例です。
古いところですと、「燃えろ！プロ野球」は、スピード感が無いながら、打球は速く、ファミコンとしては一試合の時間もかかりすぎました。選手が多く、フォームの個性もあり、見た目は良かったので、100万本売れたそうです。
同じくファミコンで「スーパーリアルベースボール」というのも発売されました。捕球の際にもボタンを押したり、変化球の曲がりをボタンを押した数で調整するというものです。この煩雑な操作では、友達と遊ぶことは難しく、じっくり一人で遊べばまあまあでしたが、「クソゲー」といわれました。
■配信に期待
プロ野球スピリッツ2019の2020年データ（ややこしい）が良いバランスで配信されることを期待しています。
ＰＳ４でもっともリアルな野球ゲームは、「ＭＬＢ ＴＨＥ ＳＨＯＷ」 シリーズです。とにかく、本物志向で、メジャーリーグの中継を観ているようです。球場による違いや各選手の癖、仕草など。ただ、このゲームは一試合1時間程度かかってしまいます。また、ホームランを打った実感がなくスタンドインします。現実にはそんな感じなのかもしれませんが、ホームランを打ったときの感じは、プロ野球スピリッツの方が爽快感があります。まだ、日本製野球ゲームは負けていないというところを見せて欲しいところです。
