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第253話 大相撲のテレビゲームについて考える

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TVゲームのジャンルとして、「スポーツ」があります。

TVゲーム自体が、元々「テニス」の様なものから始まっていることもありますが、サッカーや野球、モータースポーツのテレビゲームは、定期的に発売され、人気があることがうかがえます。

ただ、サッカーは、「ウィニングイレブン」、「FIFA」。野球は、「実況パワフルプロ野球」など、かつての乱立に比べると、メーカーもゲームも少なくなっているのは気になるところです。

■人気スポーツだがゲームが少ない相撲

人気があるのにあまり数が無いのが「相撲」(大相撲)ゲームです。
昔は、力士が同じような絵になってしまうことや年間6場所の番付を更新するのが難しい等、技術的な部分もあったかもしれません。現在のPS4、Switch、PCのレベルなら、CGとしての描き分けやデータの更新も容易だと思われます。

■相撲ゲームの代表例

相撲も他のスポーツゲームと同様に、自分が力士を操作する「アクション」タイプ。部屋を作って力士を育成する「シミュレーション」タイプが主になります。

色々調べてみました。

有名なのは、ファミコンの「つっぱり大相撲」。
ファミコンの場合、シンプルなアクション系が主となります。他には全国を旅して強くなっていくというRPG要素のある「寺尾のどすこい大相撲」というのもありました。

■「横綱物語」はハマル!

ところで、スーパーファミコンだと、いくつか出ています。

自分の相撲部屋で力士を育成していく「横綱物語」。

残念ながら、この「横綱物語」を検索すると、パチンコの「綱取物語」というのが最初にヒットしてしまいます。
結構マイナーなゲームですが、「ダービースタリオン」の相撲版ともいわれ、成績を見て楽しんだりと、アスキー系のシミュレーションの要素があります。
日々スカウトされてくる入門希望者から選んで、稽古をつけていくということになります。入門希望者には「契約金」が設定されており、高ければある程度初期能力が高いのですが、中学校出てまもなくだと契約金が安く伸びしろがあるケースがあります。

稽古の設定が少し手間がかかること、取り組みが長めになること、番付がいまいちわかりにくいことなど惜しい点が多く、続編が出なかったのが残念なところです。

アクション系だといくつか出ていますが、「スーパー大相撲熱戦大一番」(ナムコ)というのがあります。力士の絵に特徴が無く、ゲームも単調であまり面白いとはいえません。名作の続編「つっぱり大相撲 立身出世編」もあります。こちらもやや単調か。ただ、土俵の種類など遊び要素が強く楽しい面はあります。

大相撲をゲーム化する場合、市場が日本に限られ、売れる数が限られてしまうというのがあるのかもしれません。以前のように、ファミコンやスーパーファミコンのように国内だけでも程度需要が見込めればともかく、現在の状況だと開発しても元が取れない可能性大です。

■次世代機(プレイステーション)以降

プレイステーションになると、コナミ「日本大相撲」が発売されています。
これは、実在の力士が登場する大相撲シミュレーション。ポリゴンと実写の取り込みでリアルに各力士が再現されています。

いわゆる「つくろう!」シリーズの派生ともいえます。
残念なのは現役の力士が入れ替わらない点。現役力士の引退、復活などがあれば。また、親方から強制的に引退をさせられないので、けがや年齢などで本人が決めるまで辞めさせることができません。

シミュレーションの続編が無いのが残念なところです。

コナミ「日本大相撲」シリーズの特筆すべきは、呼び出しや打ち出し、アナウンスなど音声がとてもリアルなところです。音声だけ聞いていると中継を見ているのかと思われるかもしれません。

このあと、家庭用ゲーム機では、プレイステーション2のアクションとして「日本大相撲」が2作発売されています。これは実際プレイしたことはないのですが、YOUTUBEで見る感じでは、よりリアルに幕内力士が再現されています。売り上げが良くなかったのか、2作で終わっているのは残念です。

珍しいものでは、ニンテンドー64で「64大相撲」、「64大相撲2」と発売されています。

ポリゴンで丸みを作り相撲らしさとかわいらしさを両立したキャラクター。のアクションです。
パワプロのサクセスモードのような育成モードもあります。64独特のCボタン(4方向)を使って技を出します。技が同じボタンにいくつか重なり、子供でもガチャガチャやって楽しめるという点では面白いのですが、奥深さはありません。稽古はミニゲームになっていますが、操作がシビアです。

■パソコンでも相撲ゲームはある

パソコンではどうなのかと見てみると、「ユニバーサル相撲協会」(実際に動くところは確認できず)、「箱庭小相撲」というのがありました。
「箱庭小相撲」は無料なので、試しに動かして見ました。絵は見るべきものは無いですが、理事選、八百長かガチンコかなど選べます。自動で動かして、成績や番付を見て楽しむもののようです。ベストプレープロ野球の相撲版というとわかりやすいかもしれません。

■まとめ

最近の満員御礼が続く人気、個性豊かな力士の登場など今の大相撲をゲーム化すればおもしろいものができそうな気がします。

リアルに作ってしまうと、番付の移動が多い相撲の特性で、良いモデリングができてもデータが古くなってしまうということがありえます。

映像は簡易に、実況パワフルプロ野球の相撲版のようにするのが一番楽しいのではないかと思うところです。北の富士さん、舞の海さん等にも登場していただいて、音と雰囲気はリアルに。

ここら辺でひとつどうでしょう。

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