スズキ自動車が、軽自動車「ハスラー」の1000cc版(いわゆる普通車版)を年内投入予定との事です。
車名は変わる可能性がありますが、5人乗りで軽の制約が無くなり安全性も高まりそうです。
発売当初大人気となったハスラー。ジムニーほど本格的ではないものの、ちゃんとしたSUVになっていました。カラーも豊富で所有感を高めてくれます。ダイハツがCASTを投入しましたが、ハスラーほどの人気は出ていません。
■スズキのレベルアップ
最近は特に、スズキの投入する車のレベルが上がっています。うまくいきませんでしたが、フォルクスワーゲンとの協業の効果は、実は結構あったのではないでしょうか?AGSとアルトなど、UPとけっこうかぶりますし。
バレーノなど今までになかったものも投入されて面白いところです。
また、SX-4Sクロス、エスクードはマイナーチェンジやクラス追加で、結構デザインが良くなりました。SX4などは、BMWX1のようです。実際に見てみると二回り小さく、内装もそれなりですが。改良のスピードは、今までになかったものです。矢継ぎ早に投入された、ソリオのストロングハイブリッドやスイフトの新型もかなり魅力的です。
スズキといえば、軽が主流だったものが、最近は小型自動車(登録車)中心になってきており、その魅力も増しています。
足りないものは、ブランドイメージかもしれません。近年人気の上がったスバルのようにイメージチェンジできれば、一気に爆発する可能性もあります。
■課題と期待
スズキの場合は、なんとなく販売店が野暮ったいところでしょうか。親しみやすいともいえますし、高いものを購入するには・・・という感もあります。
ところで、ハスラー1000cc期待通りのできならば、かなり売れるのではないでしょうか。ソリオの人気を考えると、コンパクトだけどいろいろ楽しめるというのは人気が出そうです。1000ccクラスとなるとライバルがいないのも好条件です。
5人乗れるだけで、軽とあまりかわらないのでは、期待はずれです。走行音が内部に侵入しないとか、乗り心地が良くなっているとかは必須です。
SUVといってもヴェゼルやC-HRは200万円半ば。ということを考えると、100万円台前半あたりからの値付けになれば、軽のハスラーが発売されたときのように、数ヶ月待ちの行列ができる可能性もあります。
■先に出したものの優位性
アルト、ワゴンR、ソリオなどこれまでにない視点で成功してきているスズキです。アルトはミラ、ワゴンRはムーブ、ソリオは、タンク、ルーミーなど似たようなライバル者が出されていますが、先に出たものの方が、洗練されていなくても、まねされたものより、かっこいいはずです。今後も面白い車を期待しています。