■初めてのレコード

最初のブログですので、私が初めて購入したレコードの紹介をします。

「初めてのレコード」と言うと、子供のころ~中高生(私でいえば、30年ほど前)を想像されるかもしれませんが、CDやカセットテープになっており、「初めてのレコード」購入は、3年ほど前でした。

中古で「ディスクユニオン」で購入したものです。LPレコードは、CDと比べジャケットが大きく見栄えがします。結構重さがあるので、「手に入れた」よろこびもCDより大きいです。

ジャケット

2枚組で開いた内側

ロシア語での表記と補足的に英語があることから、ロシアからの輸入盤と思われます。悲哀に満ちた指揮者ムラヴィンスキーの顔が表紙。2枚組です。

■収録曲について

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮/レンニングラードフィルハーモニー交響楽団

ショスタコーヴィチ/交響曲第15番

チャイコフスキー/交響曲第4番(ステレオ)
ショスタコーヴィチ/交響曲第15番(モノラル)

ロシア語、英語ともわかりにくく、読み解くと1982年に発売された様です。録音は、1972年(チャイコフスキー)、1960年(ショスタコーヴィチ)です。レーベルはロシア(ソ連)ではおなじみの「メロディヤ」、ディスク番号などがはっきりせず正体がはっきりしないレコードです。

購入2,000円前後でした。プレミアがつくようなものではないです。

初めてにしては、よくわからないものを買いましたが、ワクワク感は怪しいほうが多く、価格も手ごろなので「まあ失敗しても」という気持ちでした。

■聴いてみてどうだったか

なぜ、これを最初に取り上げたかったかという理由にもなります。

収録されている、チャイコフスキー/交響曲第4番が絶品です。このレコードでは、迫力と「魂」のようなものが感じられ、心を揺さぶられます。

「ユニバーサルミュージック」レーベルで発売されているものが有名ですが、こちらの方が気合が入っているように聞こえます。「生演奏とCD録音の違いが大きい」「録音ではとらえきれない演奏」と評される、指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーですから、おそらくこのレコードでも、数分の1程度しか感じられないのかもしれません。指揮者は、1988年に亡くなっているため、生演奏を聞くことはできません。くやしく残念ですが、世代が違うとしかたがありまえん。

音質については、なぜか、「チリチリ」音がつきまといます。ロシア製(ソ連製)の材料によるもので、最初は気になります。聴き進めていけば、チャイコフスキーとムラヴィンスキー/レニングラードフィルの奏でる迫力と繊細さが同居する魅力を直に感できるのです。ちなみに、私は、レコードというのは結構雑音がするものだとこのLPを聴いて思いましたが、ほとんどはそんなに雑音(特にチリチリ音はしません。)

メロディアロゴ

なお、音源は、CDでも発売されているものと同様と思いますが、手元にはありません。

私にとってスタートの1枚です。レコードとCDの違いについては、それぞれ良いところと不得手なところがあります。レコードのほうが、音量を大きくしてもうるさく感じない反面、CDの方が大きい音でも収録し、再生できます。私の再生システムでは、限界まで再生することは難しいのですが、レコードの方が良いと感じることも多くあるのです。

■入手・いろいろ試してみたい

ディスクユニオン新宿クラシック館のLPコーナーで手に入れました。ここは珍しいもの(特に輸入盤)も多くあり、仕入れの時期により、結構安く購入できます。レコードだと不便なところもあり、コンディションにもさがありますが、宝探しのようにお店を見ています。